音楽的雑談

カセットテープがなぜ人気再燃?効率社会に必要なのはわずらわしさ?

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カセットテープって音悪いよね。

何回も聴くとテープ伸びてドンドン音劣化してノイズだらけになっちゃうし。

安いのはメリットだけど、かさばるよね。

なんてったって、煩わしい!

これが、30代から40代の世代が思うカセットテープのイメージかと思います。

そして、

やっぱCDって音いいなー!聴きたい曲もすぐ頭出しできるし、劣化しないし。ちょっとかさばるけど。

これが、90年代初頭すっかり普及したCDのイメージ。このイメージはさらに、今のデジタル音源。要はMP3やWAVファイル、ストリーミングで音楽を聴く世代に引き継がれ、かさばる、というデメリットさえも克服したのです。

良い時代になった?

管理するのもデジタルは楽ですね。MP3などの圧縮音源はデータ量も小さいし、カセットテープの何百倍もの曲数をプレイヤーに入れて持ち運べる。ストリーミングなら容量の制限すらない。色んな曲聴き放題。

デメリットなんてほぼ見当たりません。

じゃあなんでカセットテープが今更、人気再燃するの?って思いますよね。

ちょっと考えてみましょう。

 カセットテープの魅力

見た目

97年頃のカセットテープ。当時はノーマル、ハイポジ、メタルってグレードで分けて売られてた。このテープはハイポジ。19歳当時の宅録作品がこれに収められています(笑)もう残ってるのこれしかないんだよな・・他にも10本くらいあったんですけど。

ワタシのような30代後半のオッサンには、懐古趣味的な扱いのカセットテープ。

正直、今更なぜ流行るんだ?こんなメンドクサイもの。聴きたい曲まで、早送りするにも巻き戻すのもいちいちキュルキュルやらなきゃいけないし、下手したらテープがヘッドに絡まってぐちゃぐちゃになっちゃうのに・・・

って思ってしまいますが、若者の感覚は違うようです。

コンパクト。そして何よりかわいくてオシャレ。

マジすか(笑)こんな感覚ワタシはカセットテープに持ったことないですけど。1度たりとも(笑)

コンパクトって・・スマホ位の大きさじゃん。決してコンパクトではないですよね?いろんな曲聴こうと思ったら、結構な量持ち歩く羽目になるんですがね。家で聴くってことなのか。

ファッション感覚でとらえてるんですね。

モノとして価値が出てきてるんでしょうか。ワタシが現役で使っていた当時は、単なる「ツール」としてしか見てませんでした。

MTRで多重録音する際のメディア。若しくは、色んなCDから好きな曲を集めて編集した「マイベスト」を作るための道具。(これが楽しかった。しょっちゅう作っていた・・)

ワタシと同世代の方なら、オシャレ感なんてカセットテープに抱いていないでしょう。

時代って振り子のようです。弁証法というか・・行ったり来たり螺旋のように。揺り戻ってきたときはまた違った感覚で捉えられる。

今CDはすたれつつありますね、かつてのカセットテープのように。その衰退期に合わせて、テープ人気が再燃するなんて誰が想像するでしょう。まあ主流にはならんでしょうけど。

てことは、CDも時を経てまた違った価値を見出される可能性があります。だから早まって処分しないように(笑)

音に温もりがある?

現代のハイレゾとは真逆のイメージですよね、カセットテープ。

ですが、単純に音が悪いかと言ったらそうではないんです、確かにノイズは乗るんですよ。

テープ使ったことある方なら知ってますよね、あの「サーー・・」ていうノイズ。

ヒスノイズって言います。高周波ノイズです。無音部分で聴こえるあのノイズ。

中学生の頃、このヒスノイズが嫌で嫌で・・CDの無音部分の静かさに慣れてしまったので、それがあるとダメな耳になってしまったんですよ(笑)

だから、ドルビーノイズリダクション機能付きのラジカセで聴いてました。この機能を使うとヒスノイズが確かに目立たなくなりますが、若干高音がこもって聴こえましたね。正直良いんだか悪いんだか・・

意外とリダクションなしでノイズも入りっぱなしの方が高音がつややかに聴こえて、「あれっ?」って思ったのを記憶しています。

そのヒスノイズの帯域は、音楽にとっても大切な帯域ですから、ヒスノイズによってその高音域が強調されて逆にハイがきれいに聴こえたのかもしれませんね。

ピアノのソロで、音が極端に小さくなる場面では、このノイズかなり目立ってしまうんですが・・

それでもノイズも音楽としてとらえ、ドルビー邪道。ノーマルテープ最高!って考えもあるんです。

音に温もりがある・・・かどうかは正直どうか分かりません

ただ高音域が落ちて、音も若干こもるので音は丸くなりますからね。それが今のドンシャリな音質(ハイとローが目立つイコライジング)ばかり聞かされてきた若者には、逆に良かったんでしょう。

今の若い人は疲れてるんですよ・・多分(笑)ただ癒されたいんじゃないかな、と思いますが。

カセットだってhi-fiなんだ・・本来は

今の音楽って、90%はデジタル環境で制作が完結してるはずですよね?てことは、人間の聴こえない帯域の音は、録音の時点である程度カットされてるはずです。

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どんなに解像度が高くてもね。デジタルである限りカットされる。

そのマスター使ってアナログカセットやレコードに記録したところで、既にない帯域の音が復活するわけはないし。デジタル通して聴くより若干ハイ落ちして、キンキンしない位のもんですね。

それがフルアナログで最初から最後まで完パケしてたら、話は別でしょう。

フルアナログって驚異的な情報量をパッケージする方法です。

もちろんノイズも乗ってしまうしメディアの材質によって音は変化するけど、50年代のジャズの音聴いてみて下さいよ。めちゃめちゃリアルな音ですよ。

これが70年近く前の録音なのか・・!って思いますから。

多分それならカセットテープでもかなりhi-fiな音で聴けるんじゃないかと思いますが、再生環境にもよりますね。今のデジタル専用の安い再生機はコストが抑えられていて、ガッカリすること多いんですよね。

カセットの再生環境

今、カセットで音楽を聴くのなら、新品の安い再生機を買うよりもリサイクルショップでバブルラジカセを安く手に入れるのがベストでしょう。

通称「バブルラジカセ」がお勧め

バブルラジカセとは、80年代後半から、90年代初頭にかけて生産されたコスト度外視のCDラジカセのことです。これ良いんですよ。

ガッチガチのオーディオマニアには鼻で笑われるかもしれませんが、さすがバブル期って感じです。めちゃめちゃお金かけて作られているんです。

当時中学生だったワタシは、SONY CFD-DW83という3万円くらいのラジカセを使用していました。

グレード的にはそんなに高くない・・下から2番目位のヤツでしたが。でも好きでした、形も。初めて買ってもらった自分だけのラジカセ。とにかく使い倒しましたね。ドデカホーン。低域に魅力のある機種。

とにかくコストがかかってるので、各部品もいいものが使用されています。

特に、PanasonicやVictorのバブルラジカセは人気が高いです。買うのなら、AUX端子のついてるものを探した方がお得です。それにiPhone繋いで聴いたりできますよ。勿論カセットデッキもついてますからね。

ただ中古品、しかもジャンク品として売られていることが多いため動作不良品が殆どですけど。

でも、少し手を入れたら直るようなものもありますので、程度の良いものを気長に探したらいいです。ちなみにワタシは2年位前にリサイクルショップで500円で買いました。

Victor RC-X750 という機種です。

1990年製 最上級モデルです。

写真だとよくわからないけどね、かなりでかいです。でも音は良いです、最近の安い機種よりも。見つけたら手に入れてみてはどうでしょうか。

MP3をスピーカーで聴くために、良い音で聴けるものを探してるときに見つけました。

CDは不動となってましたが、掃除してレンズをクリーナーできれいにしたら、すぐ動作しましたよ。テープも普通に動きました。いい個体に巡り合ったと思います。ただスイッチがたまに誤作動を起こすけど・・まあ大したことはないです。

CDもテープもMP3もこれで聴くといいんです。音が痛くない。安い新品のプレイヤーよか抜群に良い。

お勧めです、バブルラジカセ。

わずらわしさがカギ

カセットテープってこの現代においては、全てにおいて煩わしいものです。

再生するにも、いちいち手間です。保管にもかさばります。ハッキリ言って不便です。

でも効率ばかり求めていたら、音楽まで効率良く消費されてしまいますよね。それってちょっと危険だと思いませんか?

MP3だとせっかく魂込めて作ったあなたの曲も、気に入らなければ速攻で飛ばされてしまいます。

カセットだと、早送り面倒だし、テープ伸びるからってそのまま流しっぱなしにしてたんですよ。つまり聴いてもらえるチャンスあったんですよね、今より。

しかも音楽に詳しい友人が作った選曲テープって勉強になったんですよね。今はそのころの好みとは全然違うけども、音楽を好きになっていくうえで重要なメディアでした。

情報量が極端に少ない分、聴く頻度も多くなり愛着も湧きますからね。

復活してほしいなあ。

またカセットMTRが復刻されたら買っちゃうかもしれないね・・

是非バブルラジカセを手に入れ、カセットで音楽を再生してみましょう。

煩わしいけど、音楽が少し大切なものに変わるかもしれませんから。

では次回。

乞うご期待。

PS

ちなみに当時のワタシの憧れのバブルラジカセ。

SONY CFD-900

憧れのCFD-900。これの一つ下のCFD-700を本当は狙ってました。でもなかなか巡り合わない、あっても高い・・でもかっこいいなー

これも最上級モデル。

リサイクルショップで見つけたやつ。これ欲しかったんだけどね、5000円はさすがに手が出ませんでした。泣く泣く諦めました。これ以降この機種は見かけません・・

まあVictorのやつが気に入ってるんで良いんですけど・・・

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